今年は例年になく夏らしい夏を終えたシュトゥットガルトですが、10月になった途端に急に気温が下がり、日中の最高気温は15度未満の日が続きました。暖房設備などもフル回転しており、早くも冬の気配を感じます。そんな中、ニュースで10月7日にアイススケート場がオープンしたと聞き、早速行ってみることに。
アイススケート場Eisweltはテレビ塔の近くにあります。U7番でWaldau駅を降りるとすぐ。マイシューズ持参ももちろんOKですが、会場では4ユーロでスケートシューズをレンタルできます。チケットを買って靴を履き替えたら、いざ入場。会場は木のぬくもりが漂う広くて明るいホールで、開放感もたっぷり。気持ちがいいです。この日は来場者もそれほど多くなく、自分のペースで自由にのびのびと滑ることができました。筆者は決して上級者レベルというわけではないですが、それなりにリンクに乗ってスイスイと楽しく滑りました。上手い若者たちはステップしたり、ジャンプしたり、スピンのまね事もしたりして、大勢の注目を浴びていました。また、休憩するときには売店が利用でき、飲み物や軽食が頼めます。
ホールの屋根は珍しい木造のトラス構造
実はここはシュトゥットガルト・アイススポーツ同盟の本拠地となっていて、アイスホッケークラブやフィギュアスケートクラブの練習場にもなっています。シーズン中は、ほぼ毎週のようにアイスホッケーの試合が行われているようです。休憩のときにちらっと向かいのホールで練習風景がのぞけました。緊張感とスピード感にあふれ、雰囲気が一般向けのアイススケート場とはまったく異なります。さらにカーリングに似た「アイス・ストック・スポーツ」と呼ばれる、アルペン発祥のウインタースポーツの試合もここで行われます。
Eisweltの入り口
様々なジャンルの音楽イベントも楽しそうです。毎週日曜日の午後5時から9時半まで、若者に人気の「ディスコ・オン・アイス」というイベントが行われるほか、金曜日には「ミュージック・デラックス」、水曜日には「ミュージック・ショップ」が開催されている模様。「ミュージック・ショップ」では主に80年代や90年代の音楽が中心にかけられるそうです。宣伝ポスターの写真を見ると、カラフルな照明を浴びて、大勢の人々がリンクの上でノリノリで踊っています。ちなみに希望の音楽があれば、いつでもDJにリクエストができるそうです。
その他、様々なスケート教室やトレーニングにも参加可能です。今シーズンの営業は2017年3月26日までとのこと。遊びに行ってみてはいかがですか。
公式サイト:www.stuttgart.de/eiswelt
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
www.kakueinan.wordpress.com