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Mi. 18. Jul. 2018

ミックスド・リアリティ美術展、仮想現実世界にあるアート

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2000年代少し前には仮想現実や仮想空間などといったものは、SF映画のなかの世界の出来事でした。しかし、ここ20年ほどで、VRいわゆるバーチャル・リアリティの技術の進化によって、現実生活のさまざまな分野に応用されるようになりました。近年ではヘッドマウントディスプレイというヘッドセットタイプのものが主流になってきていて、バーチャルゲームはもちろん、バーチャル旅行というのもたびたびニュースの話題になっています。もちろん、このような新しいメディアはアートの可能性をも拡大してきたのです。

シュトゥットガルト市立美術館、通称ガラスキューブでは8月26日まで「Mixed Realities」というVR技術をふんだんに使った美術展を開催中、ということで実際に観てきました。やはり、従来のアートとの最大の違いは、絵やオブジェを正面から観るという鑑賞の仕方と違って、ヘッドセットを着けることによって、3Dの絵の世界のなかに入るということです。

ヘッドセットを着けるとそこはもう別世界
ヘッドセットを着けるとそこはもう別世界

1階の展示では、ソファに座り、ヘッドセットを着けたら、周りに青空と白い雲の世界が広がります。自分が大きなかごにいるように見え、頭を前後左右動かし、360度周囲を見ることが可能です。さらに手元のコントローラを操作し前進や後退しながら、不思議な空中散歩ができます。ただ、長時間の鑑賞は3D酔いになるので要注意。2階の展示では、実際にアクリルで描かれている絵の上にプロジェクタによる映像を重ねて、静止画のはずなのに、一日の光の移り変わりが見えたり、空間に存在し得ないオブジェが現れてきたりして、とても印象に残ります。

空中散歩中
空中散歩中

目の錯覚を利用をした作品
目の錯覚を利用をした作品。遠近感が狂います

この他、肉眼では普通の静止画に見えるも、タブレットなどのディスプレイを介して見ると映像が動き出したりする作品も。3階に展示してある作品はさらに興味深かったです。バーチャル・リアリティを見るだけではなく、コントローラを操作して、鑑賞者の意図によって絵を加えることができます。その絵もリアルタイムで大きな壁に映し出されていて、ほかの鑑賞者も同じ風景を見ることができます。これで一人ぼっちになりがちのVR風景を見事に共有することができたのです。筆者も実際に操作してみました。広大な砂漠に腕を植物のように生やすという設定。仮想の世界だと分かりながらも色や質感が鮮明で、現実世界のように感じることができます。小さな子どもにはもちろん大人気で、仮想と現実との区別がときどきつかないしぐさが人々の笑いを誘いました。

Mixed Realities(8月26日まで): www.kunstmuseum-stuttgart.de

郭 映南
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
www.kakueinan.wordpress.com
 
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