お店の中に一歩入ると、甘酸っぱいフルーツの香りが漂い、職人さんが棒状のキャンディーを切っている姿が見えます(昔ながらの金太郎飴製法です!)。その様子を眺めていると、「お1つどうぞ」と、切り分けたオレンジ味のキャンディーを味見させてくれました。出来立てほやほやのキャンディーは、まだほんのりと温かく、爽やかなオレンジの風味が口の中いっぱいに広がりました。ここは手作りキャンディーの専門店「Bonscheladen」。ドイツ語でキャンディーは「Bonbon」と言いますが、ハンブルク地方では「Bonsche」とも呼ばれ、この言葉はそこから発展して「特別なご褒美」という意味でも使われるそうです。
Bonscheladen内に並んだ色とりどりのキャンディー
お店のオーナー、シュポンナーゲルさんは、デンマークで手作りキャンディーの工房を見学した際にインスピレーションを受け、2005年にキャンディー工房と販売店が一体となったBonscheladenをハンブルクにオープンしました。このお店で販売されているものは、すべて自家製。材料や色素に食品添加物を一切使わず、糖分も原料糖であるショ糖を使用しているため、自然の風味豊かな味わいに仕上がるのです。また、今までにない新しい味を生み出すことにも力を入れていて、カレー風味のオレンジ・キャンディーや、シナモン入りのプラム・キャンディーなど、日々研究を重ねているそうです。さらに、棒状のキャンディーをぐるぐる巻きにしたペロペロキャンディーや、生クリームの入った柔らかいキャラメルも作られています。
毎日お店でキャンディーを作っているので、店内はいつも、その時々に作られているキャンディーの香りに満ちています。毎週火~金曜の16:15と土曜の14:30からは、約1時間の製造工程見学を実施。キャンディーの模様がどのようにできるのか、きっと子どもたちにとっても、興味のあるところでしょう。
ある程度まとまった数量であれば、会社の記念品や個人用プレゼントとしてオリジナル・キャンディーの注文製造も承っているそうで、会社のロゴ入りキャンディーを見本として見せていただきました。何か特別な機会にオリジナル・キャンディーをプレゼントできたら、とても素敵でしょうね。
キャンディーを切り分ける職人たち
店舗まで足を運べない遠方のお客さんのために、オンライン注文もできるようになっています。ウェブサイト(www.bonscheladen.de)で、様々な模様の入った色とりどりのキャンディーを見ているだけでも楽しくなりますよ。
Bonscheladen
Friedensallee 12, 22765 Hamburg
火~金 11:00~18:30
土 11:00~16:00
www.bonscheladen.de
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?