アイスクリームの季節真っ盛りです!日本では、ハーゲンダッツにグリーンティー・フレーバーがありますが、やはり抹茶は日本の専売特許なのか、ドイツのハーゲンダッツにこの味はありません。美味しいアイスクリームはたくさんあるのに、抹茶アイスがないのは寂しいなと長年思っていたのですが、先頃ついに抹茶アイスを提供しているアイス屋さんを発見しました!
オーナーのトルステンさんとズザンネさんが笑顔で迎えてくれるアイスカンティーネ(Eiskantine)は、ノイシュタット地区グロースノイマルクトの近くにあります。まもなくオープン3周年を迎える同店のアイスは、すべて手作り。「機械で作られる材料は一切使用せず、それぞれの種類を1から作っています。材料の買い付けも自分たちで行きますよ。だからフレッシュでヘルシー。高品質のアイスを提供しているという自負があります」とトルステンさん。
アイスカンティーネを切り盛りするトルステンさんとズザンネさん
同店のアイスのレシピは、すべてトルステンさんが試行錯誤しながら編み出したものです。これまでに挑戦したレパートリーは約100種にも及び、そのうちの50種類程が商品として定着しているとのことです。その中には抹茶だけでなく、あずきや黒ごまなど、ほかのジャパニーズ・テイストもあるそうで、ぜひ味見をしてみたいところです。しかし、店頭に並ぶのは1日9種類のみ。「天気の良い日はさっぱり系」など、その日の気分で販売する種類が選択されるので、一度食べて気に入った味がいつもあるとは限らないのですが、その分、新しい味に出会える楽しみがあります。
濃い緑色のアイス。抹茶がしっかりと自己主張をしています
2人は現在も1週間に1種類程度の割合で新しいレパートリーの開発にチャレンジしているといい、キュウリやアボカドなどの野菜フレーバーもあるとか。いったいどんな味なのでしょうね。新フレーバーは、旅行した先の名産品を取り入れるなどして生み出されるそうです。抹茶アイスは、ズザンネさんが、日本人と結婚して東京に暮らしている叔母さんから、お土産で抹茶をいただいたことがきっかけで誕生したとのこと。お店を訪れた何人かの日本人に、「抹茶の量を増やした方が良いよ」などとアドバイスされて現在の味に至ったそうです。そのお味はと言うと、苦みと甘みのハーモニーが絶妙で、日本人好みの味に仕上がっているので、ドイツ人には少し苦すぎるかもしれません。「それにしても、日本人がこれほど抹茶アイス好きだとは知らなかったわ」とズザンネさん。ぜひ、抹茶アイスをドイツに定着させてほしいですね。
Kohlhöfen10, 20355 Hamburg
www.eiskantine.com
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?