ジャパンダイジェスト

ザクセン州の名物料理 「クヴァルクケルヒェン」を作ろう

私が住んでいるライプツィヒでは、2月中旬ごろにはマイナス気温の寒い日が続いていました。ここまで寒いと家の中で過ごす時間が長くなり、以前から気になっていたザクセン州の名物料理「クヴァルクケルヒェン」(Quarkkeulchen)を作ってみることに。今回は、そのレポートをお届けします。

粉砂糖を振ったクヴァルクケルヒェン粉砂糖を振ったクヴァルクケルヒェン

この料理は、私には「Quarkkeulchen」という発音とスペリングが難しく、なかなか覚えられずにいました。子どもが学校に入って、給食メニューで何度も目にするうちに、ようやくこの名前を覚えられ、気になり始めたのです。クヴァルクケルヒェンは、ザクセン州の家庭で作られている伝統料理で、この地域で育った人にはノスタルジックな料理でもあるようです。ザクセン州の文化を紹介したウェブサイト「So Gehtsächsisch.」をはじめ、さまざまなウェブサイトでレシピが紹介されています。

身近な材料で作れるクヴァルクケルヒェン身近な材料で作れるクヴァルクケルヒェン

材料は、じゃがいも、クヴァルク、卵、砂糖、塩、レモンの皮、オプションでバニラやレーズンなど、身近なお店で入手しやすいものばかり。作り方はとても簡単。まずじゃがいもをゆでて、おろし金で細かくし、クヴァルクや卵、砂糖、塩、レモンの皮などを加えてよく混ぜます。生地を小さく丸めて平たく成形し、フライパンで焼くだけ。仕上げに粉砂糖を振りかけたり、リンゴのソース(Apfelmus)を添えて食べます。材料を混ぜて成形するプロセスは粘土遊びのようでもあり、小さなお子さんや普段料理をしないという人も楽しめると思います。

パセリとチーズの塩味ケルヒェンパセリとチーズの塩味ケルヒェン

材料を買いに行く途中で、「この材料なら、砂糖を抜いてチーズやパセリを加えたら、塩味バージョンがおいしいのでは?」と思い、半分は塩味で作ってみることに。結果は大正解!チーズの塩気とパセリの香りが加わって、家族でも好評の塩味ケルヒェンが出来上がりました。このクヴァルクケルヒェン、一つだけ注意したいのは量です。小さくてかわいらしい見た目からは想像できない重さで、食べた後にお腹がぱつんぱつんになってしまうかもしれません。じゃがいも500グラムで作る量は、大人3~4人でもちょうど良いと思います。ずっと挑戦したかった名物料理「クヴァルクケルヒェン」を作って大満足。作るきっかけになった子どもの学校給食にも感謝です。今後も面白い地域の料理がないか、給食のメニューを見るのが楽しみになりました。

髙橋 亜希子 たかはし あきこ
IT系の翻訳者・プログラマー。オーストリア、インドを経てドイツへ。ライプツィヒには2016年より在住。三度の食事と、手に入らない食材を自分で育てるのが何よりの楽しみ。古巣のアート分野に戻りつつある。
 
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