ミュンヘンの大学生が集う一角に1999年1月、日本が丸ごと詰まった「ヤーパンサロン(Japansalon)」が誕生しました。オーナーのヤナ・キルヒベルガーさんは、ミュンヘン大学日本語学科の卒業生で、東京に5年住んだことがあり、日本の文化や流行に非常に造詣が深い人物です。
招き猫の看板が目印
日本滞在時に2年間、画廊でアルバイトをした経験のある彼女は、ミュンヘンの芸術大学の日本人若手芸術家に声をかけて個展を開くなど、ヤーパンサロンはまず、画廊としてスタートしました。しかし、オープンから2年後、経営を維持するために新しい事業が必要になり、日本関連のグッズ販売を開始します。2005年までは画廊とショップの同時経営が続き、06年以降は展覧会のイベントは終了。その後は、コミックやハローキティ、ゴシックロリータ・ファッション商品等の販売のみを手がけるようになりました。
お店の中に入ると、鉄腕アトムグッズや「のほほん族」などのトレンディー商品が歓迎してくれます。隣りは「ゴスロリの部屋」で、洋服がずらーっと並ぶ中、傘やネクタイ、アクセサリーがかわいらしく陳列されています。(試着室もありますよ)奥には「ハローキティの部屋」があり、ありとあらゆる関連グッズがそろっているので、ファンは必見です。
そのまた奥は「漫画の部屋」で、同サロンのメーンビジネスである漫画が所狭しと置かれています。訪れる人の90パーセントが、いわゆる漫画オタクのドイツの若者たちだそうで、まるで秋葉原のアニメショップみたいです。一番奥には、かわいらしいちりめん人形や美しい和食器、仏像等があり、京都のお土産屋さんみたいだなあと感心してしまいました。
日本気分を味わいたいときは、日本のポップ音楽が流れるヤーパンサロンに行ってみませんか。
「ゴスロリの部屋」のグッズ
オーナーのヤナ・キルヒベルガーさん
Japansalon
住所:Ohmstr.3, 80802 München (U-Bahn, Giselastrasse)
TEL:089-404050
開店時間:月~金 11:00-19:00、土 11:00-18:00
www.japansalon.de
大阪出身。1993年からミュンヘン在住。癒し系ドイツ人夫と、おちゃめな4歳半の娘との3人暮らし。ドイツの携帯電話ゲーム開発会社のQAマネジャー。ブログ 「中途半端でも大丈夫」を公開中。http://miamama.exblog.jp/