ジャパンダイジェスト

カルテンベルク城の騎士祭り

来年で30回目を迎えるカルテンベルク城の騎士祭り(Kaltenberger Ritterturnier)に、土砂降りの雨の中、家族と一緒に行ってきました。チケット購入を先に済ませていたので、お天気を選べなかったのです。

ミュンヘン東駅からSバーンに乗って、終点のゲルテンドルフ駅まで45分。そのあと専用のシャトルバスに乗って15分。電車やバスの待ち時間を入れると、片道2時間以上の旅。でも会場に着くと、そんな疲れを吹き飛ばす光景が……。なんと、雨合羽や傘を差した訪問客で会場が埋め尽くされていたのです。隣接している巨大駐車場も満車。お天気に左右されない超人気ぶりに唖然でした。

大雨の中、多くの人が来場
大雨の中、多くの人が来場

商人や職人の店が100軒以上立ち並び、中世の時代の技法を使って魅力ある商工芸品を生み出している姿に感動。約1200人のアーティストたちが中世の衣装をまとい、中世の街を練り歩いています。娘はそんな彼らの姿を見つけては、「ママ、あそこに魔女がいる」と言って、喜びの歓声を上げていました。それだけで大雨の中、来てよかったぁと一安心した私です。

15時半にメーンイベントである騎士の馬上試合が始まり、幸運なことにそれから1時間ぐらい、雨がぴたっと止んでくれました。まずはアリーナを埋めつくすアーティストたちのパレード。そして、待ちに待った騎士たちの登場です。

今回の「プリンセスの運命」のストーリーは、黒騎士に捕らえられたプリンセスが黒魔法によって黒騎士に変身させられ、愛するプリンスと対決するというもの。でもなぜだか黒騎士はとっても人気があるのです。前方に座った少年たちも、黒騎士の悪役ぶりに熱狂していました。

若手の騎士たちが馬上で、アクロバティックなパフォーマンスを繰り広げる光景は圧巻で、プリンセス扮する黒騎士の仮面をプリンスが取るシーンは鳥肌が立つくらいドラマチックでした。

毎年、7月の金曜日を含めた週末にしか行われないこの騎士祭り。一見の価値は絶対にあると思います。

www.ritterturnier.de

馬上試合がスタート!
馬上試合がスタート!

騎士のお城で「眠り姫」
の芝居をしてくれたアーティストたち
騎士のお城で「眠り姫」の芝居をしてくれたアーティストたち

ゲッベルみどり
大阪出身。1993年からミュンヘン在住。癒し系ドイツ人夫と、おちゃめな4歳半の娘との3人暮らし。ドイツの携帯電話ゲーム開発会社のQAマネジャー。ブログ 「中途半端でも大丈夫」を公開中。http://miamama.exblog.jp/
 
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