ジャパンダイジェスト

ディアンドルと着物がコラボ!日本とドイツの民族衣装展

バイエルンの民族衣装といえば、ディアンドルとレーダーホーゼ(皮の半ズボン)。これらは正装なので、結婚式やコンサートなどに着用することが多いようです。なんといっても着用率が高いのが、オクトーバーフェストの時期。会場内では90%くらいの人が民族衣装です。「やはり正装なので、バイエルンの人は全員1着は持っているのね」と思いきや、着用している人の多くは観光客の外国人。皆さんわざわざ民族衣装を購入して、オクトーバーフェストに出かけるようです。思い入れのすごさに圧倒されます。

マエ・ローズさん(右端)とご友人たちマエ・ローズさん(右端)とご友人たち

これに対し、日本の民族衣装は着物。「KIMONO」として、世界的にも認知されています。このたび、ミュンヘンから南へ電車で1時間ほどのところにある小さな街の郷土博物館「Heimatmuseum Schliersee」で、ドイツの民族衣装と着物のコラボ展示会があるとの情報を入手し、そのオープニングセレモニーに出かけました。

セレモニーは、民族衣装に身を包んだ地元楽団の演奏と、子どもたちによるフォークダンスで始まりました。地元には民族衣装協会があり、伝統的なフォークダンスを子どもたちに継承しているのだとか。同博物館は2007年より、毎年「秋の芸術週間」としてこの時期に特別展を開催しており、今年は「民族衣装と着物展」が企画されました。

展示された着物と民族衣装姿の来場者展示された着物と民族衣装姿の来場者

発起人は、芸術展示部門のマリア・アルテファースさん。この街に住んでいるフィリピン人のマエ・ローズ・ロストイシャーさんの協力を得て、今回のコラボ展が実現しました。マエ・ローズさんは、パートナーと共に日本に住んだ経験があり、その時に着物に魅了されて着物を収集するようになったといいます。今回展示されていた着物や帯をはじめ、草履や帯留め、扇子に至るまで、ほとんどはマエ・ローズさんの個人所有物だそう。

オープニングセレモニーには、彼女はもちろん着物で来場。ほかにも彼女の着物好きのご友人たちが、着物で来ていました。「マネキンが着ているのを展示するだけではなく、実際に着ている人が動いているのは、とっても華やかで素晴らしい!」と、ドイツ人の来場者が喜んでいました。皆さん上手に着ておられて、日本人ももっと着物を着る機会があるといいなと思いました。

子どもたちのフォークダンス子どもたちのフォークダンス

またドイツ人来場者の多くも、民族衣装を着ていました。ドイツの民族衣装も、時代とともにスタイルの変化があるようで、古い時代のものが展示されていて興味深かったです。企画展は11月10日(日)まで。もし間に合うようなら、足をお運びください。

井野 葉由美(いの はゆみ)
イエス・キリストに出会って、声楽専攻から牧師に転身。2022年よりミュンヘン日本語キリスト教会牧師。今でも少女マンガ、オペラ、ダンスは大好きです。 www.muc-japan-christ.com/

 
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