ジャパンダイジェスト

Sバーンが35歳の誕生日

今年のミュンヘンは、本当に何かと記念日が多い年のようです。白ソーセージも生誕150周年を迎えましたが、ミュンヘンのSバーンも35歳になりました。1972年はミュンヘンの交通が整備され、オリンピックが開催された年でもあります。

7月1日のよく晴れた日曜日、ミュンヘン交通連合MVVの35周年記念パーティーに娘と夫を連れて出かけました。この日は快晴だったこともあり、1万人以上の人々がお祝いにかけつけました。全長3メートルのSバーンケーキや、3500個のSバーンブレッツェンが配られ、ジャズバンドの生演奏も構内で軽やかに流れています。

ミュンヘン最初のSバーン
ミュンヘン最初のSバーン

鉄道ファンのために、最初のSバーンET420001にも乗車できるチャンスがあり、私も乗ろうと思ったのですが、写真を撮るだけにしました。なぜなら電車オタクの私は、 ミュンヘンのシュタインハウゼンにあるSバーンの修理工場に興味が注がれて頭の中がいっぱいだったからです。

小さい頃から交通博物館が大好きで、父親と一緒によく出かけては列車の仕組みを観察していました。その時の気持ちが蘇ってきて、普段見ることができない工場の内部に潜入できた瞬間、興奮で鳥肌が立ちました。夫や娘よりも私が一番はしゃいでいたと思います。Sバーン工場では、列車の車輪を砥いだり、車内の椅子のクッションを交換したり、外側のいたずらペインティングの清掃や、全車輪交換作業のために全車両が宙に浮く姿も見られ圧巻でした。

Sバーン工場。手前はいたずらペインティングを清掃する機械
Sバーン工場。手前はいたずらペインティングを清掃する機械

Sバーン工場。車輪交換のため、全車両が宙に浮いています
Sバーン工場。車輪交換のため、全車両が宙に浮いています

キンダーメイクやSバーンクイズ、ミニICE列車乗り放題、ジャンプのおやま等の子ども向けプログラムも盛りだくさんで、まさに大人も子どもも終日楽しめるイベントです。次回の記念パーティーはいつになるのかわかりませんが、みなさんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

子ども向けプログラムの一つ「ミニICE乗り放題」
子ども向けプログラムの一つ「ミニICE乗り放題」

ゲッベルみどり
大阪出身。1993年からミュンヘン在住。癒し系ドイツ人夫と、おちゃめな4歳半の娘との3人暮らし。ドイツの携帯電話ゲーム開発会社のQAマネジャー。ブログ 「中途半端でも大丈夫」を公開中。http://miamama.exblog.jp/
 
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