ジャパンダイジェスト

自然保護地域を歩く憩いの散歩スポット

この1カ月でめっきりお散歩スポットに詳しくなったのは、きっと私だけではないでしょう。ようやくドイツの長い冬が終わり、暖かくなってきたところでの外出自粛や接触制限。残念ですが、感染症と闘うためには仕方ないですよね。お散歩くらいしか日々のレクリエーションの選択肢がない今、どこのお散歩スポットも通常より混んでいて、人が集まり過ぎる場合は閉鎖されることも……。そんななか今回は、閉鎖されないことを願いつつ、私のお気に入り散歩スポットをご紹介したいと思います。

公園内には美しい季節の花々公園内には美しい季節の花々

シュトゥットガルト市内には、言わずと知れた自然保護公園が各所にあります。その中でも特に人気なのが、鹿公園(Rotwildpark) です。ここにはベーレン湖を含む3つの湖があり、その周りをジョギングやサイクリングしている人が目立ちます。公園の奥の方へ歩いていくと、柵の向こうに鹿の姿も。ベーレン湖の脇に立つベーレン小城には、普段はレストランカフェがオープンしており、天気の良い日はとてもにぎわっています。

ゆったりとした散歩コースゆったりとした散歩コース

さらに、ベーレン小城から東に800メートルほど歩いた所には、古代ローマ時代の史跡があります。この史跡は1921年に偶然見つかったそう。考古学者のオスカー・パレットとゲルハルト・ベレスにより発掘調査が進められ、1976年よりバーデン=ヴュルテンベルク州がこの史跡の調査を引き継いでいます。

さて、この鹿公園をさらに南に下った所には、ビュースナウアー草原地帯という自然保護地域があります。この場所はとても日当たりが良く、それでいて湿気のある地質が特徴。そのためこの公園では、300種以上の植物や150種以上の鳥類など、たくさんの動植物が確認されています。

古代ローマ時代の史跡古代ローマ時代の史跡

シュトゥットガルト市では、かつて広域での都市開発により多くの自然が失われてしまいました。その反省もあってか、この草原地帯の自然を守るために、1989年に同市より自然保護地域として認められたそう。現在、この草原では季節によってさまざまな動植物を見ることができ、秋には放牧された羊の群れに出会えることも。小さくひっそりとしていますが、実はとても魅力的な場所なのです。

ほかにも、シュトゥットガルトにはたくさんのお散歩スポットがあります。太陽の光を浴び、心身をいたわりながら、この逆境を一緒に乗り切りましょう。

フンドハウゼン エリ
大阪生まれ、東京育ち。在シュトゥットガルト13年。Merz Akademie大学視覚コミュニケーション科卒。語学力を武器に、日本企業のリロケーションをサポートしながら、メディアデザイナーとしても幅広く活躍している。趣味はギターと読書。

 
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