ジャパンダイジェスト

ドイツの森林教育を体験!自然から学ぶ大切なこと

皆様、お元気でお過ごしでしょうか? 時節柄ステイホームも大切ですが、心身の健康や免疫力増加のためにも、冬もお散歩などをして健康でいられるように注意したいですね。私はというと、先日、シュトゥットガルト郊外のウアバッハにある、森林体験小道(DerWald-Erlebnis-Pfad)へ初めて行ってきました。

ここは子ども向けの森林体験ができる2.2キロのトレッキングロードで、楽しく歩き回れるような工夫がたくさんあります。例えば、かわいらしい木彫りの動物のオブジェが所々に設置してあったり、アスレチックができる場所があったり。

冬も森林浴で免疫力アップ!?冬も森林浴で免疫力アップ!?

また、木で造られた道に専用のボールを転がして遊ぶクーゲルバーン(Kugelbahn)や、ボールを使って正解不正解が分かる仕掛けになっている動物クイズボードなどなど、大人でも楽しめる遊びが森林小道に数多く設置してあります。

私はクーゲルバーンが好きで、シュトゥットガルト郊外のケルネンにある大規模なクーゲルバーンも訪れたことがあります。今回は、その時に買ったボールを持参したのですが、ウアバッハでもケルネンでも、現地でボールを購入できる自動販売機を見つけることができました。ただし、50セント硬貨しか使えないので、クーゲルバーンで遊びたい方はお忘れなく。

この森には小川も流れていて、歩いていてとても心地が良いです。ジョギングを楽しむ方もちらほらいるようでしたが、やはり子ども向けの仕掛けが豊富だからでしょうか、幼児から小学生の子ども連れ家族を多く見かけました。

大人でも絶対楽しいクーゲルバーン大人でも絶対楽しいクーゲルバーン

また、この森では「1000の自治体のための1000本の木」という植林プロジェクトを行っています。各自治体で協力し合って植林を行うことで、将来的に100万本の新しい木がドイツで育つことを見据えているのだとか。そして、その後成長した木々により、約4300トンのCO2が吸収されるという長期的なプロジェクトなのです。

ウアバッハの森林教育員は、このプロジェクトに子どもたちと一緒に取り組むことに大きな意味があるといいます。子どもたちがプロジェクトを通して気候保護に具体的に貢献することで、環境問題に自主的に取り組むようになってほしいという願いが込められているそうです。このように自治体が積極的に環境保護に取り組み、同時に子どもたちへの教育につなげていく力は、さすがドイツだなと思いました。

かわいらしい動物オブジェがお出迎えかわいらしい動物オブジェがお出迎え

自然に触れることで、森や動物への興味の手がかりとなり、さらには環境保護の理解を深めることができます。子どもにとっても大人にとっても、新しいことを学んだり理解したりすることは楽しいものです。また、バーベキューができる所もあるので、夏はとてもにぎわいそう。ぜひまた違う季節にも、この森を訪れたいものです。

フンドハウゼン エリ
大阪生まれ、東京育ち。在シュトゥットガルト13年。Merz Akademie大学視覚コミュニケーション科卒。語学力を武器に、日本企業のリロケーションをサポートしながら、メディアデザイナーとしても幅広く活躍している。趣味はギターと読書。

 
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