財政難の州を統合し、全16州から9州へ?
2019年の連帯協定失効が転機に
財政難にある州を将来的に統合し、現在ある16州を9州にするという議論が持ち上がっている。5日付のヴェルト紙が伝えた。州の統合に関しては様々な案が出されているが、中でも代表的なのが、ハンブルク市(州と同格)とシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州、メクレンブルク=フォアポンメルン州を「北部州」とし、ザールラント州とラインラント=プファルツ州を統合、ブレーメン州とニーダーザクセン州を統合、また、ベルリン市(州と同格)とブランデンブルク州、ザクセン=アンハルト州を統合するなどして、全16州を9州に減らすというもの。
基本法には、連帯協定が失効する2019年までに債務問題を解決できなかった州は新たな支援を受けることができないとする条項があり、これによって自治権を失う州が出てくる可能性が考えられる。これに対して、連邦憲法裁判所のパピーア元裁判長が「新たな連邦制の在り方を考える段階に来ている」と発言。ベルリン市議会のヌスバウム議員(無党派)も、「財政問題によって消える州が出ることは考えられ得る」とコメントしている。