エボラ対策で医療スタッフを西アフリカに派遣
連邦軍からも兵士ら2000人が志願
連邦政府は9月25日、エボラ出血熱が流行している西アフリカに対する支援を強化する方針を打ち出した。
グレーエ保健相(キリスト教民主同盟=CDU)はドイツ赤十字、ドイツ医師連盟と共同で、現地に赴任できる医療スタッフを募集。西アフリカ地域では現在までに、エボラ出血熱により3000人が死亡しており、赤十字は現地でのエボラ出血熱患者対応の病院増設を計画。シエラレオネに100人収容可能の施設と、リベリアに200人収容可能な移動医療施設を予定しているが、ここに170~180人の医療スタッフが必要とされている。募集対象は医師、看護士のほか、助産婦、理学療法士、専門技師などで、専門能力と経験に加え、英語力が求められている。現地での勤務は4~6週間での交代制を予定。赴任に際してはドイツ赤十字による特別研修を受けることになる。
一方、保健相の呼び掛けに先立ち、フォン・デア・ライエン国防相(CDU)が連邦軍に対して西アフリカ支援の人材を募ったところ、これまでに2000人以上の連邦軍兵士、予備役、文官が応募しているという。