グミは、ドイツの子どもたちが大好きなおやつの1つ。大人になってからも子ども時代を懐かしんでか、好んでグミを召し上がる方が多いようです。そういう訳で、ドイツにはグミだけを販売しているグミ専門店が数多くあります。「ドイツで繁盛しているから」と言って、グミ専門店が日本に進出しても繁盛するとは限りませんが……。今回はグミ専門店の1つ、「Bären-Treff」をご紹介しましょう。ハンブルクの目抜き通り、Mönckebergstr.に店舗があるのでこの店をご存じの方は多いと思いますが、ハンブルクでの第1号店はアルトナ駅近くのBahrenfelder Str.の店舗だそうです。
Bahrenfelder Str.の店舗
こぢんまりした店内の棚の中には、当たり前ですが、グミ、グミ、グミ……とグミが所狭しと並んでいます。この店のグミには、着色料や保存料は一切含まれていません。さらに食べる人の体質や嗜好に合わせたグミを提供しようと、様々な工夫が試みられています。例えばベジタリアンのためにゼラチン抜き(ゼラチンは動物性なのです)、糖尿病の方のために砂糖抜き、ラクトース抜き、等々です。
そして私たち日本人にとっての驚きは、何と言っても1袋のサイズでしょう。基本サイズは500gか1kgなのです! 手に取るとズシリと重い。でも、お客さんたちは何袋も買って行かれるのです。さすがドイツ!
グミの種類は定番のほか、季節に合わせて様々なものが登場します。バレンタインの時期にはハート型のグミが店頭に置かれていましたし、イースター前になると卵型が登場します。乳白色の卵型グミは、ほかの店ではなかなか手に入らないらしく、ハンブルクからほかの町に引っ越して行った友人が嘆いていました。このほどお目見えしたのはピザ型グミ!本物のピザの箱の中に色とりどりのグミが並べられ、まるで本物のピザのよう。このピザ型グミにもいくつかの種類があるそうです。パーティーにはお薦めだと思います。
Bären-Treffに行くと、お店のスタッフがその時期のお薦めを試食させてくれます。グミ専門店がどんなものか、1度覗いてみてください。
これがピザ型グミ!
販売用ではなく、試食用のグミも
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?