町の中心に、突如として現れた中華門。そこには「歓迎光臨」の文字が……!そして門をくぐると、歩いている人も心なしかアジア人が多く、「ここはいったいどこ?」と錯覚してしまうような中華街が続いています。
ここは中国?いいえハンブルクです
9月14~23日の10日間、ユングフェルンシュティーク(Jungfernstieg)で、中国関係の屋台が立ち並ぶストリートフェスト「チャイナタイム」が開催されました。チャイナドレスや扇、書道の掛け軸など、右も左もびっしりと、異国情緒に興味のあるドイツ人が喜びそうな屋台が並んでいました。中国製の置物やおもちゃ、ネックレスにするための石も売られ、屋台の屋根の間には、横断幕ならぬ竜や巨大な蛾の形をした中国凧が飛んでいました。この凧も売られていて、あまり気持ちのいいものではないと思うのですが、実際に買う人がいるのですね……。
たくさんの屋台が立ち並ぶ
また、中国は食文化の国。当然、中華料理の屋台もありました。興味深かったのはマッサージの屋台があったことです。さまざまなツボを示す人体図も貼られていました。日本人は万人肩凝りみたいなものですからマッサージに抵抗がありませんが、その習慣のないドイツで受け入れられるのかしら? と思いましたが、アジア人ではなくドイツ人がマッサージを受けていました。「SHIATSU」という言葉が入って来ているくらいですから、ドイツも以前に比べてストレス社会になってきているのかもしれません。
マッサージでいい気持ち
今年で2回目となる「チャイナタイム」。ハンブルクは中国・上海と姉妹都市で、昨年、友好20周年を迎えました。その記念にハンブルク市がこのイベントを企画したのです。今年は、昨年の好評に目を留めた興行団体が独自で企画、来年は再び市の主催で行われる予定だとか。今年行けなかった方、来年はお見逃しなく!
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?