今年もイチゴ摘みの季節がやってきます。私もここ数年、5月末ごろになると毎年イチゴ摘みに出かけるのが恒例です。自分で摘んだイチゴのおいしいこと!太陽光をたっぷり浴びた旬の摘みたてイチゴを一度食べてしまうと、ほかのイチゴが色あせて感じてしまうほどです。
葉の下にひっそりと隠れているイチゴたち
イチゴ摘みができる畑は、年によって移動することもあります。そのため、毎年おいしいイチゴ畑を探し当てるくらいの気持ちで挑むと良いかもしれません。私が昨年訪れたのは、メーリンゲンに拠点を置くBeeren-Brodbeckという農家。ローアーヴェグとトロヒテルフィンガー通りに、イチゴ摘み用のイチゴ畑が用意されていました。現地にて50セントくらいから箱を購入できますが、常連さんたちは自分でバケツやカゴなどの入れ物を持ってきて摘んでいます。持参した入れ物は係りの人に前もって何グラムあるか計ってもらい、最後にその入れ物の重さを引いた値段をお支払いするというシステムです。日本のように入場料などはなく、畑に行って好きなだけ摘み、その分をお支払いするのがドイツ流。しかし、新型コロナ感染拡大防止のための、人数規制や、1人につき1キロ以上摘むなど、コロナ特別ルールを設けているところが多いようでした。ちなみにドイツ人は年間3~4キロのイチゴを食べるそうです。
真っ赤なイチゴがたくさん!
昨年は幸いにもロックダウン前ぎりぎりに訪れたのですが、コロナ感染予防による特別ルールに従って、入り口には消毒液が用意され、ワゴンにいる係員とは飛沫防止板で仕切られていました。また、人が多くて1.5メートル以上の対人距離を保てない場合は、野外でありながらマスク着用が促されます。また、イチゴ摘みは子どもたちも楽しみにしているイベントですが、小さな子どもたちが1.5メートルの対人距離を保てるのかも課題に。そのような理由から、子ども1人につき、大人1人が同行するという特別ルールも設けられていました。さらに、このような畑を経営している方々は、ピッキングのための海外からの季節労働者がコロナ禍によって来ることができなくなるという問題に直面。国内の若者などを中心に募集をかけ、次善策を練ることが余儀なくされています。
最近では、便利な無人販売店もよく見かけます
今シーズンのイチゴ狩りは、新型コロナによる規制が厳しくなっているため、まだ開催できるか分からないとのこと。開催できるとすれば、昨年のような感染対策はもちろん、イチゴ畑は太陽光や紫外線から逃げられない場所にあるので、日射病予防なども心がけましょう。また、今年のイチゴは6月頭に収穫予定で、その頃から販売スタンドなどでの直売が始まるそうです。
太陽は私たちの心配をよそに、元気に輝いています。そんな自然のエネルギーを蓄えた、摘みたてのイチゴを思う存分に楽しんでください。
大阪生まれ、東京育ち。在シュトゥットガルト14年。Merz Akademie大学視覚コミュニケーション科卒。語学力を武器に、日本企業のリロケーションをサポートしながら、メディアデザイナーとしても幅広く活躍している。趣味はギターと読書。