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ベビーカーでもウェルカム!ビアガーデンに集う親子連れ

休日の昼間に出かける森のサイクリング、行く先々にビアガーデンがあるのがドイツのうれしいところですね。ここバーデン=ヴュルテンベルク州には森も多く、ビアガーデンが特に身近かもしれません。

週末には私たちのような家族連れ、カップル、老夫婦、そして自転車旅をしている集団など、座る場所がないほど人で溢れています。座る場所を見つけるのに苦労することもありますが、ようやく空いたテーブルの半分を指さして「ここ、空いていますか?」と尋ねれば、「もちろん!」と答えてくれる気のいい人たちばかり。移住してきた当初は遠慮して「相席していいですか?」なんて尋ねることができませんでしたが、最近では相席が当たり前と分かってきたので、ためらうことなく「Danke!」とほほ笑んで相席させてもらっています。周囲のにぎやかなドイツ語の会話をBGMにしてビールを飲み、しばしドイツ人になった気分を味わいます。

サイクリング中の風景サイクリング中の風景

日本のビアガーデンは、大人だけが楽しめる夏限定の場所というイメージがありますが、ドイツのビアガーデンは年間を通して営業しているところが多く、敷地内に広い砂場や遊具があり、子連れでも行きやすい場所だと思います。特に平日の昼間ならこの季節でも混雑が少なく、元気いっぱいの子どもたちが走り回っても砂まみれになっても、周囲にさほど気を遣わずに過ごすことができるのがありがたいところ。アルコールフリーのドリンクやカフェメニューも充実しているので、まだ子どもが小さかった頃は、平日の昼間のビアガーデンにベビーカーを押して友だちとよく出かけていました。優雅にとはいきませんが、子連れでも気兼ねすることなく楽しむことができました。

子連れでも楽しめる環境がありがたいですね子連れでも楽しめる環境がありがたいですね

ところで、皆さんはコースターのドイツ語名を聞いて「はて?」と思ったことはありませんか。「Bieruntersetze」(ビールの下敷き)ではなく、「Bierdeckel」(ビールのふた)と呼ばれているのです。名前の由来を少し調べてみたところ、19世紀にはすでに布製の「コースター」が存在したようですが、それとは別にビアガーデンや屋外で虫や落ち葉から飲み物を守るため、紙素材のふたも使用していたという記述がありました。当時の紙素材のふたが下敷きの役目も兼ねて、ふたという名前で現在に残っているのだと思われます。飲み物の甘い香りに誘われてハチがグラスの中に落ちてしまうことがよくあるので、これからの季節になくてはならないものの一つになりますね。

グラスに取り付け可能!お土産にいかがですか?グラスに取り付け可能!お土産にいかがですか?

広がる景色を眺めながら飲むビールは、大人へのご褒美時間。でも帰路もありますので、適度に楽しんで帰りましょう!

グリュッツマン 貴子( たかこ )
おんせん県出身。ドイツ人の夫と、二人の子どもと日独いいとこどりの暮らし。趣味は、( こうじ ) を醸して発酵調味料を手作りすること。世界各地に住む日本人の醸し人仲間たちと共に、糀の可能性を研究する「伝統食クリエイター」としても活動。台所はいつも実験室のようになっている。

 
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