ジャパンダイジェスト

世界最大のかぼちゃ展示会

秋のシュトゥットガルトと言えば、毎年9~11月に行われる恒例の「ルートヴィヒスブルクかぼちゃ展示会(Kürbisausstellung Ludwigsburg)」が、よく話題に上ります。会場は、かの有名なバロック宮殿の敷地内です。この祭りの開催は、今年で14回目(8月30日~11月3日開催)。私は7年程前に一度訪れたことがありますが、当時と比べ、規模は格段に大きくなり、今では「世界最大」を誇るまでになっています。

展示会では、プロの作家が様々な色や形のかぼちゃを使って制作した人物や動物、フィギュアなどが展示されています。展示のテーマは毎年異なり、今年は「スポーツ」。ちなみに昨年のテーマは「スイス」、一昨年は「恐竜」でした。今年はバロック宮殿を背景に、美しい庭園内に様々なスポーツのワンシーンが演出されています。バスケットボールや乗馬、水泳、スキーなど、夏と冬のスポーツが見事にかぼちゃで再現され、なんとオリンピックの点火台まであります。

かぼちゃでできたスキーコースを滑るかぼちゃでできた人形
かぼちゃで作られたスキージャンプ選手。今にも滑空しそう!

作品の骨組みには、木材や鉄筋も使われているようですが、色や形はすべてオリジナルのかぼちゃ。作家たちの豊かな発想力と技術には脱帽です! 今年はなんと約40万個、重さにして150トン、500種類以上のかぼちゃが使われたとか。そのうちの80%は市内ルートヴィヒスブルク地区で栽培されたもので、残り20%は近郊の地域で採れたものだそうです。もちろん、会場で美味しいかぼちゃをいただくこともできます。パンプキンスープやパスタ、かぼちゃ入りマウルタッシェにかぼちゃバーガー、かぼちゃポップコーン、マフィンなど、かぼちゃ尽くしの料理やお菓子が楽しめるほか、ショップでは様々な食用・観賞用かぼちゃが販売されています。

その他にも、期間中はイベントが盛りだくさん! 9月15日のパンプキンレガッタを皮切りに、同月22日までは世界で最も有名な米国人のかぼちゃ彫刻家レイ・ヴィラファーネ氏によるエキシビジョンが行われ、続く28日と29日の週末にはパンプキンスープ大会、10月6日にはドイツで最も大きいかぼちゃを競う「ドイツかぼちゃ選手権大会」、13日にはその規模を欧州に拡大した欧州選手権大会が催されました。

リアルなかぼちゃの彫刻
巨大なかぼちゃ彫刻の実演中

10月20日には巨大かぼちゃの彫刻会、ハロウィーン直前の26日には、かぼちゃカッティング・フェスティバルが開催されます。そして最終日の11月3日12時には、選手権で王座を勝ち取ったかぼちゃの解体ショーが行われ、その種が配られるそうです。大きな庭をお持ちで、育ててみたいという人は、ぜひどうぞ。

www.kuerbisausstellung-ludwigsburg.de

郭 映南
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
http://kakueinan.wordpress.com
 
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