今年の夏は、日本もですが、ドイツも暑かったですね。こんな時、シュトゥットガルト在住のメリットはドイツの避暑地として有名なボーデン湖に近いということです。車で2時間ちょっとしかかかりませんし、電車でも3時間半程度です。これだったら週末だけの小旅行や日帰りなんかも簡単にできちゃいます。ボーデン湖の周りにたくさんの観光スポットや歴史のある町がありますが、筆者の一番のお気に入りはメーアスブルク(Meersburg)です。小さな町ですが、今まで何度も行ったことのある魅力的な場所です。
町はボーデン湖に面していて、小高い山の斜面につくられています。ですので、町の至るところから湖が見えますし、湖の方からでも町全体が一望できるすてきな眺めです。緩やかな上り坂を辿って、いろいろなユニークな店を見ながら上がっていくと、町の中心に到着。見学できる古いお城があります。その隣はピンク色の新しいお城で、裏庭のテラスがおすすめです。夏には庭でカフェもやっていて、優雅にコーヒーを飲みながら、町と湖と遠くにあるアルペンの山々が望めます。小さな町にもかかわらず、博物館が8つもあります。中でも一番有名なのはツェッペリン(飛行船)博物館。実はツェッペリンの初飛行を試みた場所がボーデン湖でした。ここは隣町のフリードリヒスハーフェンにあるツェッペリン博物館と違って、もっとマニアックな感じです。展示資料はすべてツェッペリン飛行船に関するもので、オリジナルの部品がいっぱい見られるそうです。
お城のテラスへ
テラスのカフェからの眺め
町の下には湖畔に沿って遊歩道が整備されていて、魚料理のレストランがずらりと並び、ボーデン湖地産の魚がいろいろ食べられます。さらに先に進むと大きな温泉施設「Meersburg Therme」があり、湖畔はかわいらしい小屋やヤシの木で演出され、まるで南国風リゾートのようです。さらに湖と平行に50メートルもある長いパノラマプールがあり、スロープでボーデン湖に入ることもできます。
同じ湖畔の停泊場から貸しボードを借りて湖に出ることもできます。電動式のものはスイッチとハンドル一つで操縦ができ、とても楽です。このほか、ヨットを借りたり、ダイビングなども楽しめるようです。
貸しボードで出航
Meersburg Thermeの外プールは5月半ばから9月半ばまで営業。大人1日券4.40ユーロ。バーデン=ヴュルテンベルクチケットを使えばシュトゥットガルトからボーデン湖周辺まで来ることができ、1人24ユーロ、2人30ユーロで電車とバスが1日乗り放題です。
Meersburg Therme: www.meersburg-therme.de
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
www.kakueinan.wordpress.com