日が長くなり、25度超えの夏日も増えてきたドレスデン。そんな最近のドレスデンから、今回はドレスデナーの初夏の代名詞「国際ディキシーランドフェスティバル」についてレポートします。
このイベントは、毎年5月中旬の1週間に開催されるジャズの祭典です。ディキシーランド(Dexieland)とは、20世紀初頭に米ニューオーリンズを中心として発展したジャズの一種で、イベント期間中はドレスデンの至る所でジャズの生演奏を楽しむことができます。
ドレスデン中心部および郊外に設置されたステージでは、毎日複数回にわたって生演奏が行われるため、ジャズをBGMに街を散策することができるほど。その演奏会の種類は、オペラ座で行われる優雅なものから、ビアガーデンや公園、広場での屋外イベント、また子ども向けのものまでさまざまです。なかもでユニークなのは、ジャズクルーズやトラムを貸し切ってドレスデンを周遊しながら行われるジャズライド。こちらは観光客やジャズ好きの人に特に人気でした。
市内の別ステージにて。ステージの手前側ではペアで踊っているカップルもいました
また、ドレスデンを通る有名な自転車ロードElberadweg沿いのビアガーデンに設置されたステージには、夏を待ち焦がれていたサイクリストたちがこの機会を逃すまいと、休憩がてら集まります。私も愛車のロードバイクに乗って、Elberadweg沿いのビアガーデン「Radelbar」へ。このビアガーデンは、ドレスデンから自転車で40分ほどの所にあり、休憩場所として多くのサイクリストから愛されています。ちなみに昨年発表されたドレスデンの人気ビアガーデンランキングでは、中心部のビアガーデンを抜いて堂々の1位に輝きました。
緑豊かなElberadweg沿いのビアガーデン。夜も雰囲気が良くおすすめです
到着すると、すでに多くの人でにぎわっており、ビートルズの曲が演奏されていました。さまざまな世代のオーディエンスが、おのおのビールやラドラーなどを片手にライブを楽しんでいます。快晴の下、自然の中でジャズを聴きながら過ごす時間はとてもぜいたく。ドリンクもいつもよりもおいしく感じられました。
5月中旬辺りから快晴日が増え、ドレスデナーたちも「太陽を待っていました!」と言わんばかりにうきうきと外出している姿を目にするように。これからは夏本番! 野外でのイベントが増え、さらに街がにぎやかになりますね。近々、ドレスデンのアウトドアシーズンの魅力についてもお伝えしたいと考えておりますので、どうぞお楽しみに!
フラウエン教会前のノイマルクトではFrühjahrsmarktも行われており、多くの家族連れでにぎわっていました
高校・大学時代にカナダと英国へ留学し、日本での就職を経て、2020年10月に渡独。現在はドイツのおにぎり屋さん「Tokyo Gohan」にて広報および経理をサポート。趣味はロードバイクとランニング。ドイツ国内外の旅行兼マラソン大会出場のため、日々トレーニング中!