タピオカドリンクが日本で流行り出したのは、いつごろからでしょうか。タピオカはキャッサバのでんぷんから作られ、もちもちとした食感が特徴的。中華料理では、小さい球状のタピオカパールを寒天や白玉団子の代わりに、ココナッツミルクや小豆あんなどと共に、デザートとして利用されていました。
色とりどりのポップボール
昨今人気のタピオカドリンクが登場したのは、1980年代の台湾とのこと。ミルクティーの中にタピオカを入れ、太いストローで飲むスタイルです。タピオカをストローで吸い込むという感覚とタピオカのぷるぷるとした弾力性のある食感で人気を集め、間もなく日本をはじめアジアに広がったようです。そして近年、ハンブルクでもタピオカドリンクの専門店を見かけるようになりました。
ドイツでの名称は英語圏と同じ「バブルティー」。ドリンクの中でタピオカが小さい泡のように見えることから、バブルティーと呼ばれるようになったとか。「バブルティーが好き」というドイツ人に、ハンブルク内のおすすめのお店を尋ねたところ、アルトナにある「トカス・バブルティー」(Tokas Bubble Tea)を紹介してもらいました。昨年の夏に通りかかった時には行列ができていたお店です。現在もテイクアウトでオープンしていて、注文配達も行っています。
お店の入り口。人が並んでいます
ドリンクの種類は、基本のブラックミルクティーや抹茶ミルクティーのほか、各種フルーツティーなどがあり、バラエティー豊かです。そして甘さを0%、30%、60%、100%から選べるのがポイント。中に入れるポップボールは、色とりどりのフレーバーの中から2種類を選べます。私はというと、ブラックミルクティーにブルーベリーとザクロのポップボールを選んでみました。透明のカップから色が透けて見えるのが楽しいですね。
ポップボールの色が透けて見えます
さて、このポップボールをストローで吸い込んで口の中に含むと、なんとプチッと割れて、中から液体が出てきました。「えっ? タピオカじゃないの?」……タピオカの食感を楽しみたければ、フレーバー入りではなく、タピオカを選ばなければならなかったのです。次はタピオカとフレーバー入りポップボールを半々にしようかなと思いつつ、今回注文したものも大満足。S サイズでも500ミリリットルあるので、お腹いっぱいになりました。このバブルティー人気、ドイツではいつまで続くでしょうか。
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
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