Hanacell

真冬の夜のハンブルクで幻想的な光の散策を楽しむ

長くて、寒くて、暗いドイツの冬。特にここ北ドイツは、どんよりとした暗い日が多いのです。もう何十年もドイツに住んでいて慣れているはずの私も、ちょっと落ち込みそうになる時期でもあります。家でも街中でもきらきら光るデコレ-ションを飾るのは、暗い季節を何とかポジティブに過ごそうとするためでしょうか。ろうそくを灯すとほっとするように、暗闇を照らす光は人々を温かい気持ちにさせてくれますよね。

光のトンネル光のトンネル

そんな光を求めて人々が集まってくる、ハンブルクのちょっとした人気スポット「クリスマスガーデン」をご紹介します。ここではクリスマスシーズンだけでなく、11月半ば~1月半ばまでの季節限定のイルミネーションを開催しています。市内近郊電車のS1に乗り、ハンブルク西部のKlein Flottbek駅で下車。駅のすぐ北側にあるロキ・シュミット植物園が、このシーズンだけクリスマスガーデンに変身するのです。園内に入ると、光とサウンドの演出による幻想的な空間が広がっており、人々を楽しませています。ちなみに春から夏にかけては、世界中の珍しい植物や花を鑑賞することができます。

池に浮かぶ睡蓮のイルミネ-ション池に浮かぶ睡蓮のイルミネ-ション

私も暗い日々から抜け出すため(?)、光を求めてクリスマスガーデンへ! 土日は混みそうなので、週中の天気が良さそうな日を選んで行ってみました。もちろん防寒はばっちり。帽子、手袋は必須です! 幸い雨も降らず、寒いけれど澄み切った空気が気持ち良い夜でした。散策路の道案内に沿って進んでいくと、にょろにょろとした光の踊りのようなものが見えてきました。「神秘の世界へようこそ!」といった感じでしょうか。

自然の風景の中にたくさんのイルミネ-ションが張り巡らされていて、変化する色彩と流れる音楽が、さらに幻想的な雰囲気を盛り上げます。光のトンネルや虹色に光る道など、さまざまな工夫がされています。魔女の家や、ベンチに腰掛けて休んでいるサンタさんなどはちょっとキッチュですが(笑)、子どもたちにはとても受けそうな感じです。一番すてきだと思ったのは、池に浮かぶ睡蓮のイルミネーションでした。色がさまざまに変化してとても神秘的。クリスマスともちょっと違う光の風景を楽しめました。

森の中に光る不思議な球体森の中に光る不思議な球体

イルミネーションが生み出す神秘性とファンタジーが、夢の世界にいるような感覚を与えてくれるのでしょうか、この日はカップルもたくさん訪れていて、なんともロマンチックな雰囲気でした。私は同僚と仕事帰りに出かけたのですが、夜の散歩はリラックスできてとても良かったので、落ち込みそうな時にもおすすめです。クリスマスに行きそびれたという人も、真冬の夜に灯りが恋しくなるという人も、ぜひ訪れてみてください。

岡本 黄子(おかもと きこ)
ハンブルグ郊外のヴェーデル市在住。ドイツ在住38年。現地幼稚園で保育士として働いている。好きなことは、カリグラフィー、お散歩、ケーキ作り、映画鑑賞。定年に向けて、第二の人生を模索中。

 
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