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素材の多様性と新しい味の発見 アルテシュミーデの料理イベント

私の職場では年に1回、チームワークの向上と親睦のため、みんなで何か楽しいことをする「チ-ムの日」があります。今年は「料理イベントに参加して、みんなで作ってみんなで食べよう!」という企画。しかし、同僚たちが家でちゃんと料理しているかを知らないし、そもそもドイツの食文化に半信半疑な私にとって、彼らと料理することが想像できないでいました(同僚のみんな、ごめん! )。

アルテシュミーデのモダンなキッチンアルテシュミーデのモダンなキッチン

期待と不安を胸に着いた場所は、ハンブルク市アルトナ地区のオッテンセン。ここは外国人居住者が多く、多文化共生地域らしい独特な雰囲気がある、若者に人気のスポットです。オッテンセン駅で下車し、メイン通りから細い路地に入った「裏庭」のところで「アルテシュミーデ」(Alte Schmiede 、「古い装蹄師」の意味)と書かれたシックな建物が見えてきました。中に入ってすぐのところには、瓶詰めの食料品が棚に所狭しと並んでいます。ほとんどが自家製で、厳選された高品質な食材を使っているそうです。ちなみにアルテシュミーデでは、料理イベントのほかにも、発酵食品の作り方を教えたり、さまざまなテーマの料理コースを提供したりしています。

料理に没頭する同僚たち料理に没頭する同僚たち

ニコニコ顔のシェフに出迎えられ、まずはウェルカムドリンクを一杯。黒とグレーが基調のオープンキッチンがとてもおしゃれで、こんなすてきなキッチンだったら、おいしいものが作れそうな気がしてきました。この日は、前菜に「パンのサラダ、大根とラディッシュの酢漬けとヒツジのチーズ添え」、メインに「トピナンブール(菊芋)のシュトゥルーデル、冬野菜のグリル」、そしてデザートは「タルトタタン、アイスクリームとサバイヨンソース添え」というベジタリアン向けのメニューを作りました。シェフの指示に従って、私たちは「前菜」、「メイン」、「デザート」の3グル-プに分かれ、いよいよスタートです。

シェフのヘルゲさん(左)と仲間たちシェフのヘルゲさん(左)と仲間たち

私は菊芋を食べたことがなかったので、「メイン」のグループに入りました。具材を切ったり、炒めたり、それぞれの過程でシェフがいろいろとアドバイスをしてくれます。おいしく見せる盛り付け方も勉強になりました。手が空いたら、ほかのグループを見学したり、こっそりつまみ食いをしたり、自家製のパンやディップをワインといただいたりと、手より口を動かす方に忙しい同僚もいたようです(笑)。

さて、料理が完成したら、みんなで試食です。前菜の大根の酢漬けはちょっと日本的な味。シェフが日本でも料理を学んだことがあると言っていたので納得です。どれもとてもおいしく、食材の産地や生産者のこだわりを重視し、厳選された高品質の素材にこだわった料理を知ってもらいたいという気持ちが伝わってきました。みんなでわいわい料理を作る楽しさも経験できた一日でした。

岡本 黄子(おかもと きこ)
ハンブルグ郊外のヴェーデル市在住。ドイツ在住38年。現地幼稚園で保育士として働いている。好きなことは、カリグラフィー、お散歩、ケーキ作り、映画鑑賞。定年に向けて、第二の人生を模索中。

 
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