ジャパンダイジェスト

スープ専門店SOUPERIA ハンブルクで2店舗展開

ハンブルクのシャンツェン(Shanzen)地区とオッテンゼン(Ottensen)地区は、型にとらわれない、自由な生活スタイルを求める芸術家やクリエイターなどが集まる、おしゃれな地域。「おしゃれ」といっても、洗練された近代的雰囲気ではなく、通りに小さいながらも、それぞれこだわりを持ったショップが並ぶ個性的なエリアです。以前このコーナーで紹介した「不思議な花屋さん」も、同じくこの両地区に1店舗ずつあり、「この2つの地域は同じような雰囲気を持っているのだな」と思ったものでした。そして今回また、この地域にそれぞれ店舗を展開しているスープ専門店を、発見しました。

新鮮な食材にこだわりを持つ「SOUPERIA」は、「ゆっくり食事をする暇はないけれど、軽く温かいものを食べたいな」という時にぴったりのお店。初めて看板を見付けた時は「スープだけの専門店ってどのようなものだろう? ちゃんと経営して行けるのかしら?」と疑問でしたが、入店してみると、お客は次々と途切れることなく訪れ、なかなか繁盛している様子。メニューは月替わりで6種類、週替わりで2種類のスープに、サラダ2種とデザートとシンプルなものですが、自慢のスープのレシピは、200以上もあるそうです。スープの価格は3,90から5ユーロ。

お鍋
シンプルなカウンターに並ぶスープのお鍋

4月の週替わりメニューには、モロッコの野菜スープ、バリ風魚のスープ、アイリッシュ・シチューなど、世界各地のスープ料理が載っていました。確かに、飽きずに何度でも来たくなります。ベジタリアンや乳製品を使用しないヴィーガンメニュー、お酒が入っているかどうかの記載もあり、幅広い要望に応えるスープを日々そろえています。

こだわりは「新鮮な材料。ベストな素材から本物のベストが生まれる」とスタッフ。スープには、パンが無料で付いてきます。お皿ではなく、ボウルでサービスされる具だくさんのスープで、お腹いっぱいに。カレーのスープとご飯を注文したら、日本のスタイルとは少し違いますが、カレーライスにできそうです。もちろんテイクアウトもOK。中には、自宅からタッパーウェア持参で買いに来ている人もいました。

くつろぐ人々
太陽を浴びながら店の前に座ってくつろぐ人々

店内には、ちょうどストリートフェストのテントの中に置かれているような簡単な机とベンチが並んでいて、この辺りも、シャンツェン地区とオッテンゼン地区ならでは。店の前に座ってスープを食べている人たちは、ちゃんとしたテーブルもない状態ですが、それが逆に、このお店のくつろいだ雰囲気を物語っています。この日も暖かい太陽の光を浴びながら、自由な時間を過ごすお客さんたちがたくさんいました。味は、多くのドイツ料理と同じく、少し濃いめ。濃い味がお好きな方にはおすすめです。開店時間は月~金11:00 ~20:00、土12:00~17:00。

SOUPERIA:www.souperia.de

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?

 
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