私の街のレポーター ミュンヘン München

ぐずついた天気の多かった春が終わり、やっと夏らしい日差しが顔を出すようになりました。この季節に、思いっきり太陽を浴びておきたいものですよね。そこで今回は、気軽に楽しめるスポーツとして人気が高い「ノルディックウォーキング」に関する情報をお届けします。

天気が良いと、
緑生い茂る森の中を歩いてみたくなりませんか？

ノルディックウォーキングを楽しみたい方は、まずガイドブックやインターネットで各地のコースに関する情報を探してみましょう。インターネットなら、www.nordic-walking-infos.comというウェブサイトがお勧めです。自然に恵まれ、アルプスの山々にも近いバイエルン地域でのウォーキングを希望する場合は、左メニューの「Bayern」をクリック。初心者から上級者向けまで、それぞれのレベルに合わせたコースのほか、正しいウォーキング方法を教わることができるスクール情報も検索できます。

コースを選んだら、次は用具の準備。ノルディックウォーキングには専用のストックが必要です。ストックの標準的な長さは「身長×0.68」とされています。スポーツ用品店では、5cmごとに長さの異なるストックが売られていますが、自分にぴったりの長さのものが見付からない場合は、長さの調節が可能なタイプのものが便利です。アスファルトの道路を歩くときのために、ストックの先端を保護するゴムキャップも欠かせません。これには、腕への衝撃を和らげる効果もあります。さらに手袋をすれば、長時間のウォーキングも快適です。

スポーツ用品店では、
専用ストックが長さ別に売られています

用具が整ったら、いざウォーキング開始！ 準備体操をし、ストックの振り方に気を付けながら歩き始めましょう。ポイントは、ストックを強く握り過ぎないこと。後ろに振る際は手からほぼストックが離れ、前に振る際に自動的に手のひらに収まるようにするのが理想的な使い方と言われています。背筋を伸ばし、真っ直ぐ前を見て、リズムをつけて歩きましょう。歩いていると、思ったよりもスピードが出て、かなりの体力を要することに気が付きます。歩き続けるだけでなく、時々止まって景色を眺めたり、足腰のストレッチ体操をしたりすると、気分転換にもなって効果的です。

私はミュンヘンの東、約150キロの場所にある温泉保養地、バード・グリースバッハ（Bad Griesbach）で初めてノルディックウォーキングをしてみましたが、「歩くのにストックは不要でしょう」という先入観を覆す楽しい体験となり、その後「マイ・ストック」を購入しました。夏場はもちろん、四季を通じて楽しめるノルディックウォーキング。皆さんも一度体験してみませんか？