ジャパンダイジェスト

氷上で激突! アイスホッケーリーグ

記録的な暖冬をよそに、例年通り氷の上で熱い戦いが繰り広げられた場所があります。アイスホッケーの試合が開催される、スケートスタジアムです。

北米、北欧や東欧諸国が上位を占める世界ランキング上でのドイツの順位は13位(2015年男子、ちなみに日本は20位)と、世界最高レベルとはいかないようですが、なかなか良い位置を占めています。このレベルを支えているのが、選手の層の厚さ。若手のナショナルチームはU20、U19、U18、U17、U16と細かく分かれています。そして、ドイツのアイスホッケー・チームは、ほかの多くのスポーツと同様ブンデスリーガ(Bundesliga)を頂点とした7層構成のリーグ・システムを取っています。

1958年からスタートしたブンデスリーガにはドイツ各地の強豪14チームが名を連ね、その下に2部リーグ(14チーム)、上位リーグ(北部ドイツ18チーム、南部ドイツ11チーム)、地域リーグ(東西南北、バイエルンの5地域)、地域の下部リーグ(バイエルンと西部ドイツは2部構成)が存在します。

ミュンヘンをホームとするEHC Red Bull München は、ブンデスリーガで上位争いの常連にある注目のチームです。そして、リーグの構造からも見て取れるように、気候や地形の関係で特にウィンタースポーツが盛んなバイエルン州は、伝統的にアイスホッケーへの関心も高いようで、下位リーグも多く存在します。その数は他地域と比較すると飛び抜けており、バイエルンリーグ14チーム、地方リーグ28チーム(3グループに分かれる)、地区リーグ38チーム(4グループ)に達します。

ナショナルチーム、ブンデスリーガ、地方リーグ、地域リーグといろいろなレベルの試合を見に行ったことがありますが、それぞれでアイスホッケー独特のスピードとテクニック、そして、「力」がぶつかり合う迫力を楽しむことができました。特に地方や地区リーグでは、その土地に縁の深い選手がプレーすることもあって、応援にも親しみのこもった熱気が感じられます。

ブンデスリーガの試合
ブンデスリーガの試合は、満員御礼!

私が住む町に近いエアディング(Erding)は地方リーグに所属していますが、女子ブンデスリーガのゴールキーパーを務める地元出身の女性選手が男子リーグでプレーすることもあります。男性選手相手に一歩も引かない迫力には、惜しみない拍手と声援が送られます。

さて、私がブンデスリーガの試合を見に行ったときは、ハーフタイムに子供たちによるミニゲームが披露されました。小さな体に大きなヘルメットや一人前の装備を身につけた子供が氷の上を走り、パックを追いかけゴールを狙う姿はかわいらしく、真剣です。勢い余って転んでしまうのも、ご愛嬌。広いスタジアムでゲームをする楽しさや誇らしさを小さいときから経験して、彼らが次代を担う選手に育っていくのかもしれませんね。

 
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