ジャパンダイジェスト

ボート祭り

5月28日から6月1日まで、フランクフルトのマイン川南岸でボート祭り(Ruderfest)が開かれました。今年で5回目を迎えるこのお祭りは、オリンピック種目にもなっているボート競技を多くの人に親しんでもらおうという主旨で毎年開かれています。5日間の開催期間中は、ローリング・ブンデスリーガの開幕戦やローリング・チャンピオンシップリーグ、ゲーテ大学100周年記念杯など、計5つの大会が行われ、ブンデスリーガ1部に属する地元フランクフルトRGゲルマニアをはじめとした強豪チームから、地元の学生チーム、公募によるアマチュアチームまでが、各タイトルを賭けて競い合いました。

ホルバインシュテク
川岸やゴールとなるホルバインシュテクに集まった観客たち

レースは、マイン川に架かるウンターマイン橋からホルバインシュテクまでの全長350mのショートコースで競います。選手のみならず、1人でも多くの観客に楽しんでもらうため、街中での開催が可能な短距離でレースを実施しているのです。また、巨大スクリーンでの実況中継や解説、インターネット中継、野外特設ステージでの音楽ライブ、ソーセージやビールの屋台もあり、ボートに詳しくなくても大会を楽しむことができました。

ボート競技は、先にゴールしたチームが勝ちという実に分かりやすいルールで、誰でも気軽に観戦できます。短距離なので1レース当たりの実施時間も短く、すぐに勝敗が決まるのも魅力。偶然通り掛かった人でも、思わず立ち止まって試合の成り行きを見守ってしまうほどです。私も初めてボート・レースを観戦しましたが、天候によって変わる水の状態や漕ぎ手のチームワーク、ボートが駆け抜けるスピード感、舵手の掛け声と観客の歓声が相まって、独特な高揚感を味わうことができました。

レース観戦
ビールを片手に巨大スクリーンでボート・レース観戦
その横のステージでは音楽ライブが行われていました

大会では、大人だけでなく子どもも楽しめるように、メリーゴーランドなどのアトラクションが用意されていたほか、最終日にはチャリティーのアヒルレースも開かれました。5000個ものプラスチックのアヒルのおもちゃがマイン川を泳ぎ、勝敗を競います。観客は1匹5ユーロでアヒルのオーナーになることができ、勝者には賞品が贈られます。私もオーナーになってレースを見守りました。先程まで白熱した試合が開かれていた川面に、プカプカと大量の黄色いアヒルが流れる姿はユーモラスで、観客の笑いを誘います。思った以上に川の流れが速く、続々とアヒルが到着するゴール前ではアヒルの回収に大わらわ。残念ながら私のアヒルは結果を残すことができませんでしたが、大いに楽しむことができました。

ユゴ さや香
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。

 
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